おめがの戯れ言

医大生の日常を綴ります。お手柔らかに。

医大生が面白い小説を本気で25作選んだので読んでくれ。

 

世の中に小説多けれど人生短し。

 

つまらない小説なんて読んでいる暇は人生に存在しない。だったら最高な小説だけ読めばいいじゃないか。

 

絶対に読んで損しない25作を暇な医大生が本気で選んだのでみなさんとりあえず読んでみてください。

 

え?小説なんて読んでなんのメリットかあるかって?

 

そんなものは存在しない。いいから黙って読め。最高のエンターテイメントがそこにある。

あともしかしたら他人の気持ちがちょっとわかる話の面白い人になれるかもよ。

 

さあ最高の読書体験の幕開けだ。

 

1.

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半落ち横山秀夫

殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない犯人。犯人が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。横山秀夫ストーリーテリングのうまさが光る。全ての男の胸を熱くする傑作です。

 

2.

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神々の山嶺夢枕獏

カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはエヴェレスト初登頂という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はある男と邂逅する。息づかいすら聞こえてくる圧倒的な描写力。山岳小説の新たなる古典。

 

3.

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蜜蜂と遠雷恩田陸
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。クラシック音楽の描写という難題を軽々と乗り越え、直木賞&本屋大賞ダブル受賞という異例の快挙を成し遂げた恩田陸の到達点。

 

4.

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「未必のマクベス」早瀬耕

IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。やがて香港法人の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。騙されたと思って178ページまで読んでください。徹夜を保証します。

 

5.

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「マチネの終わりに」平野啓一郎

天才ギタリストの蒔野と通信社記者の洋子。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか。結婚した相手は、人生最愛の人ですか?愛し合う2人がなぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。

 

6.

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「砂の王国」荻原浩

全財産は、3円。大手証券会社勤務からホームレスへの転落。極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレス。「新興宗教創設計画」が幕を開け、はじき出された社会の隅からの逆襲が始まる。社会のどん底からの痛快な逆転劇。ストーリー運びの上手さが光る傑作。

 

7.

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新世界より貴志祐介

ここは汚れなき理想郷のはずだった。 1000年後の日本。子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。 いつわりの共同体が隠しているものとは。圧倒的世界観で描く2008年日本SF大賞受賞作。

 

8.

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私という運命について白石一文

大手メーカーに勤務する亜紀が、かつて恋人からのプロポーズを断った際、相手の母親から貰った一通の手紙。女性にとって、恋愛、結婚、出産、そして死とは。運命の不可思議を鮮やかに映し出す感動長篇。白石一文が美しい描写で描く、1人の女の人生と運命。

 

9.

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「楽園のカンヴァス」原田マハ

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵を見る。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げた。リミットは7日間。原田マハの良さ全開の美術ミステリー。山本周五郎賞受賞作。

 

10.

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「美しい星」三島由紀夫

自分たちは他の天体から飛来した宇宙人であるという意識に目覚めた一家を中心に、核時代の人類滅亡の不安をみごとに捉えた三島由紀夫の異色作。SFというジャンルを借りたポップでモダンな三島由紀夫の魅力を再発見させられる作品。 

 

11.

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ガダラの豚中島らも

民族学学者・大生部多一郎。妻の逸美は娘を事故で亡くして以来、神経を病み、新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てる…超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。2ちゃんねるで大人気の極上エンターテイメント。徹夜必至です。

 

12.

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サラバ!西加奈子

父の赴任先であるイランの病院で生を受けた圷歩。問題児の姉とともに帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。周囲にすぐに溶け込んだ歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。 そんな折り、父の新たな赴任先が決まる…西加奈子渾身の直木賞受賞作。

 

13.

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「紙の月」角田光代

ただ好きで、ただ会いたいだけだった。わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。恋に狂う梨花が最後に見つけたものは? 宮沢りえ主演の映画化で話題を呼んだ、あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な角田光代の傑作長篇小説。

 

14.

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痴人の愛谷崎潤一郎

生真面目なサラリーマンの河合譲治は、カフェで見初めた美少女ナオミを自分好みの女性に育て上げ妻にする。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に翻弄され、譲治は身を滅ぼしていく。大正末期の性的に解放された風潮を背景に描く、ど変態谷崎潤一郎のエロティシズム傑作。

 

15.

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「怒り」吉田修一

殺人現場には、血文字「怒」が残されていた。事件から1年後の夏、物語は始まる。逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか。 誰かを「信じる」「愛する」ということの意味を考えさせられる。あなたは大切な人がもし殺人犯でも愛せますか?吉田修一の新たなる代表作。

 

16.

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冷静と情熱のあいだ辻仁成×江國香織

2000年5月25日ミラノのドゥオモで再会を約束したかつての恋人たち。江國香織辻仁成が同じ物語をそれぞれ女の視点、男の視点で描く。完璧な恋愛小説なんて存在しない。それは男女片方の視点しか描けないからだ。その点でこの作品は完璧な恋愛小説なのよ。

 

17.

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「何者」朝井リョウ

就活の情報交換をきっかけに集まった、5人の大学生。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をエグいくらいリアルにあぶりだした直木賞受賞作。悔しいけども朝井リョウは僕たちの時代を代表する作家だ。間違っても就活中に読まないでください。

 

18.

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火車宮部みゆき

本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。徹底的に足取りを消して失踪した彰子。なぜ彰子は自分の存在を消さねばならなかったのか?その鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。近代ミステリーの金字塔。

 

19.

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「ハーモニー」伊藤計劃

21世紀後半、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した…カルト的人気を誇る「虐殺器官」の著者が描く、ユートピアの臨界点。

 

20.

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砂の女安部公房

砂丘に出かけた男が砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のなかに光る安部公房の美しい描写。今読んでも面白い古典的名作。

 

21.

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燃えよ剣司馬遼太郎

幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。竜馬がゆくと並び、司馬遼太郎の“幕末もの”の頂点をなす長編。司馬遼太郎大先生の作品群で1番熱い想いを感じる作品。

 

22.

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ノルウェイの森村上春樹

限りない喪失と再生を描いた究極の恋愛小説。1番多くのハルキストを生みそれと同じくらいのアンチを生んだ代表作。高1で読んで以来一度読んだ小説を読み返さない自分が唯一と言っていいほど読み返す作品。大っ嫌いで大好きな村上春樹の愛おしい傑作。みんなの特別な一冊。

 

23.

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「告白」町田康

人はなぜ人を殺すのか。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。第四十一回谷崎潤一郎賞受賞作。エンターテイメントと文学性の幸福な共存。誰にも真似できないリズム感。

 

24.

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「教団X」中村文則

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。米紙WSJ年間ベスト10小説。著者渾身の問題作。

 

25.

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「こころ」夏目漱石

学生だった私は海岸で一人の男と出会った。不思議な魅力を持つその男は手紙だけを残してこの世から去る。明らかになる男の人生の悲劇。それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。言文一致後の日本文学界における起源にして頂点と言える漱石の古典的傑作。

 

いかがでしたでしょうか?
「選ぶセンスなくない?もっと面白い小説があるよ。」という方は是非コメントください。楽しみにお待ちしております。
 
みなさんの読書人生が豊かになることを祈って。
 
おめが